志望動機の書き方

・三菱自動車の志望動機の組み立て方

面接やエントリーシート(ES)での定番である「志望動機」の一般的な組み立て方としては

①なぜ自動車業界を志望するのか
②その中でなぜ三菱自動車工業を志望するのか

という流れで話す必要があるが、万年業界最下位の三菱自動車の場合、②の会社の応募動機が結構難しい。なお、これはどの業界でも同じで、トップスリーくらいの企業は必ず尖っている部分(シェアの大きな市場や独占商品等)があるので、その部分を軸にすれば志望動機を作りやすいが、それ以下の企業は大体どの会社も似たり寄ったりで、案外中小企業の方が志望理由を語るのが難しいと言われる所以がここにある。

さて、その志望動機を作りにくい当社の特徴的なキーワードは3つ。「電気自動車」、「安全」、そして「グローバル」である。とりあえず、この3つを基軸にすれば志望動機を書くのは、難しくはない。以下、一つずつキーワードを見て行こう。


電気自動車

世界初、電気自動車の量産化(i-MiEV:アイ・ミーブ)に成功し、現在では独自のハイブリッドモデルPHEVを開発、その戦略車がアウトランダーPHEV(そのまま「ピーエイチイーブイ」と読む)である。トヨタのプリウスに代表される一般的なプラグインハイブリッド車はPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)と書くが、敢えてEを入れてPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)としているのは、「電気自動車(Electric)の三菱」という自負の表れである。そして、この電気自動車に代表される新しい技術を追求するチャレンジ精神が、三菱自動車の社員には求められている。

安全

かつて、内部告発やリコール隠し問題で倒産の危機に瀕した三菱自動車が、最も気にしていることは、自動車の安全である。経営陣には次同じことをやったら、間違いなく潰れるという危機感があり、コンプライアンスには非常に気を遣っている。そのため、お客様の安全・安心を第一に考える「カスタマーファースト・プログラム」などに真剣に取り組んでおり、むしろその安全性をアピールしている。

グローバル

一連のリコール隠し問題により、国内販売は壊滅状態となり、活路を見出したのが海外、特に新興国アジアである。その結果、現在では海外の売上比率が8割、生産比率が5割とグローバルな事業展開が行われている。とはいえ、海外営業部門の人以外で英語ができる社員はまだまだ少なく、TOEIC700点もあれば十分アピールできる点数なので、もし700点以上あれば英語を使った仕事がしたいと言ってみよう。

この3つのキーワードを元に作成した志望動機の例文が下記である。

・三菱自動車の志望動機例文

私は、○○(※ここで例え話として為替の変動などを盛り込む)など、変化が激しい今の時代において企業が勝ち残るためには、絶えず時代に沿った新しい事業に挑戦するチャレンジ精神が必要だと考えています。その点、御社は究極のエコカーと呼ばれる「電気自動車」の開発に代表されるように、新しい技術を追求するDNAが脈々と受け継がれているとお見受けいたしました。この先も、時代の変化を読み取り、新しい独自の技術で未来を切り開いていけると考えています。
また、自動車に限らず、お客様に商品を提供するメーカーにとって最も大切なことは、「安全」だと考えています。これは私自身○○(※ここで安全に関する自分自身の体験談を盛り込めると説得力が増す)などの経験から常々感じていることです。御社のホームページに掲載されているCSRレポートを拝見させて頂いたところ、御社ではお客様の安全・安心を第一に考える改革、カスタマーファースト・プログラムに全社一丸となって継続して取り組んでおり、変わることは容易ではないが、それでも会社は変わらなければならないという強いメッセージが書かれていました。これを読み、御社が過去一連の不祥事を乗り越え、お客様を第一と考える会社に変わりたいという真摯な姿勢を感じることができ、むしろ安全・安心に関しては、御社は最も信頼できる会社であると私は確信いたしました。こうしたお客様に安心を与えるクルマ作りに関われることは、大きなやりがいにつながると思っています。
また、御社は海外の売上比率が8割、生産比率が5割と「グローバル」に事業を展開しているので、世界的な広い視野を持って仕事に取り組むことができ、社会人として大きく成長できると思いました。(※英語や中国語など得意な語学があればここでアピールしよう)

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