三菱自動車で働くメリット

・スリーダイヤのブランド力と知名度

三菱スリーダイヤのブランド力は日本一と言われている。対会社(B to B)においても、親戚・友人関係に関しても、「三菱」の社名は絶大な社会的信用力があり、「三菱自動車の○○です」と言って名刺を出して、嫌な顔をされたことは一度もない。現実問題として、男性であれば、恋人、特に配偶者候補を見つけやすいというメリットがある。結婚相手が見つからなくて婚活しているというような話は、社内で聞いたことがない。
なお、入社してみればわかるが、社員は自動車が好きだから入社したというより、「三菱」というブランドに憧れて入社したという人が大半である。三菱の代表車であるランエボやパジェロが好きで入社したという人は、残念ながら少数なのだ。

・日経225銘柄の一つ

テレビや新聞で頻繁に目にする「日経平均(日経平均株価指数)」とは、日経225銘柄の平均株価のことであり、それに選ばれる225社は日本国内における上場株式としては最高クラスのブランドである。そして、三菱自動車工業は、その日経225銘柄の一つに指定されている(銘柄コード7211)。「日経平均」のことを東京証券取引所の市場第一部に上場会社の全体を構成する株価だと勘違いしている人がたまにいるが、それはTOPIX(トピックス)であり、東証一部の中でも選ばれた225社のみで構成される株価が「日経225」である。従って、三菱自動車の株価に対する世間の注目度は高い

・自動車産業

日本の自動車産業は国の基幹産業、最も安定している業界の一つだ。従事している労働者の数は多く、その数は日本の人口の1割を占めると言われている。完成車には数万もの部品が必要で、産業のすそ野は広く、何段階にも連なるサプライチェーンがあり、この産業を失うと、日本は壊滅的なダメージを負うのは間違いない。また、googleやアップルなどの世界的成長企業が新規参入を表明していることなどからもわかる通り、今後も世界的に成長が期待できる産業の一つである。次世代自動車は電気自動車だけではなく、FCV(燃料電池自動車)、コネクテッドカー、自動運転車等、多くの分野において世界中で研究開発が行われており、一日に一度はニュースに記事が出る業界でもあるので、こまめな新聞チェックは欠かせない。


・電気自動車(Electric Vehicle

自称「電気自動車の先駆者」である三菱自動車。電気自動車は今はマイナーな存在であるが、一般普及すれば、産業構造は電装系に一変するほどのインパクトがあると言われている。とはいえ、まだまだ電池技術が十分でないため、PHEVではない純粋な電気自動車では遠出はできず、インフラとしての充電スタンドの設置数も少ない。車本体の値段もガソリン車と比べて高いので、一気に電気自動車が普及する可能性は低いだろう。ただし、5分の高速充電で、200キロくらい走れるような技術的ブレイクスルーがあれば、電気自動車は一気にメジャーな存在へと変化することは間違いなく、それどころか世界的な資源、エネルギー問題解決に向けた、大きな前進にもなる。この変化が起きたとき、Drive@earthを標榜する三菱自動車が先駆者としてどれだけ存在感を示すことができるのか。考えるだけでワクワクできる唯一のテーマである。


・売上高と業績

売上高2兆円の規模(平成26年度)は圧倒的存在感がある。自動車産業で見ると中堅規模だが、例えば三菱重工や川崎重工、IHIといった日本産業を支える重工メーカーの中で、三菱自動車より売り上げが大きい会社は、三菱重工のみである。また、平成26年度、27年度と最高益を達成する見込みだ。世界経済の好転や円高の影響もあり、日本の自動車業界全体として業績は好調である。

・ゆるい

良く言われるのが、三菱自動車は社員にとって「ゆるい」会社であるということ。自動車業界の中では最もゆるい会社と有名である。その他のキーワードは「居心地が良い」「働きやすい」「有休取りやすい」「残業が少ない(文系)」「付き合いが浅い(飲み会とか少ないという意味)」。新しいことへの挑戦を標榜しているが、「民間の公務員」と揶揄されるくらい、中身は超保守的であり、失敗したからといってリストラされる心配はなく、安心して長く勤めることができる。また、最初の人事ローテーション(新入社員は一定の期間にローテーションが行われる)が終われば、後は異動がほとんどなく、腰を据えて働くことが可能だ。例えば岡山県の水島製作所に配属されれば、他の工場(岡崎製作所など)に異動することは、ほとんどない。


・ワークライフ・バランス

ワークライフ・バランスとはこの会社の働き方のことではないか、と思えるくらい、プライベートの時間を取ることが可能。大半の社員が毎日定時過ぎで退社しているところが最大の特徴。休日出勤も皆無。年間に何度かは繁忙期があり、その際は残業(といっても月間40時間も超えないが)をする必要があるが、残業代はきっちり支払われる。サービス残業はおろかサービス出勤という言葉とは無縁の会社である。もちろん過労死などあるはずがない。また、有給休暇の取得が強く勧められており、誰もが平均して9割近い有給を消化している。私の大学時代の友人の話を聞く限り、ここまでプライベートな時間が取れる上場企業は他にないだろう。そういう意味で決してブラック企業ではないが、ではホワイト企業なのかと問われると微妙なところはある。その点は、次ページのデメリットの項目を読んで判断して欲しい。


・倒産リスク

過去の経営危機に三菱グループが見捨てずに支援した経緯もあり、倒産リスクは低い。アジア新興国というドル箱市場を発掘し、現在では財務体質も改善、長年無配だったが平成25年度から復配した。国内の自動車業界では万年最下位ということで、倒産リスクが高い企業だと見られがちだが、事業規模は国内屈指であり、良くも悪くも三菱財閥というバックグラウンドもある。日経225にすら入れない企業と比べれば、遥かにリスクは低い。

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