最後に

私が新卒の就職活動の時は、重工系と自動車メーカーに絞って活動を行った。その際に感じたことは、重工業界における三菱重工業の存在感の大きさと他の追随を許さない技術力の高さであった。その実質的な子会社である三菱自動車は、現在低迷はしているものの、その三菱重工を源流に持つモノづくりの会社であり、将来大きく飛躍する可能性を秘めていると思った。また、私は将来、歴史のある(できれば財閥系)上場企業の経営幹部になりたいという夢があったので、その確率が高そうなのは、自動車業界の中では比較的規模が小さい三菱自動車である、という結論に至った。三菱のスリーダイヤを胸につけ、三菱財閥の役員の一人として人生を送ることは、悪くないと思った。

そして、入社した後に、その判断が間違っていたと気付いた。理由は、私の書いたデメリットを読んでもらえれば理解して頂けると思う。

ただ、三菱自動車は、公務員的な安定を求める人にとっては、おそらく日本一良い会社ではないかとすら思う。労働に対して何を求めるのかの違いであり、それが個人の人生観と合致するのであれば、是非入社試験に挑戦してみてもらいたい。

なお、色々書いてきたが、三菱自動車は決して誰でも入社できるような採用基準が低い会社ではないこと(京都大学卒の知り合いも普通に落ちていた)、私の最初の上司は非常に優秀なプロパー社員であり、かつ素晴らしい人格者であったことは、付言しておきたい。

また、内定して以降、私は三菱のエンブレムを付けた自動車を見かけるたびに、運転しているドライバーの顔を見るようにしているのだが、どの運転手も「俺、いいクルマ乗っているだろう」と言わんばかりの良い顔をしているように感じることができた。パジェロミニやランエボなど、きっとこの三菱車が好きで、今も愛して応援して下さっているファンがいるということ、そうした人の運転する姿を見ること、これは三菱自動車で働く上での、至上の喜びであると思う。

三菱自動車志望動機


気が付けば2時間以上かかったが、この文章が、あなたの三菱自動車の内定、ひいては就職活動の一助になれば、幸いである。

以上。


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